芥川 龍之介
1915年 · 約5,654字
ある日の暮方の事である。一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。
職を失った下人が、荒れ果てた羅生門の下で雨宿りをしています。楼の上にのぼると、死体から髪を抜いている老婆がいた。咎める下人に、老婆は自分なりの理屈を述べます。その理屈を聞いた下人が、次に何をするか。
教科書で読んだという方が多いと思います。ただ、下人と老婆のやりとりを声に出して聞くと、印象がかなり変わります。老婆の言い分には妙な説得力があり、それがそのまま下人の行動に跳ね返っていく。その流れが、吹き出しで追うとよく見えます。
出典: 青空文庫。著作権の保護期間が満了した作品です。